イーロン・マスク氏、新メッセージアプリ「Xチャット」を発表|ビットコイン式暗号化を採用


マスク氏、WhatsApp対抗の新アプリ「Xチャット」を発表

著名実業家であるイーロン・マスク氏は2025年10月31日、テレグラムやWhatsAppに対抗する新しいスタンドアロン型メッセージアプリ「Xチャット」を数カ月以内にリリースすると発表しました。

マスク氏によると、同アプリは「ビットコイン(BTC)に似たピアツーピア(P2P)暗号化」を採用しており、サーバーを介さずユーザー同士が直接通信できる仕組みになっています。

マスク氏はポッドキャスト番組で、Xチャットが「エンドツーエンドで完全な暗号通信を実現する」と明かしました。また「広告目的の情報収集機能は一切搭載しない」と述べ、ユーザーのプライバシーを最優先に設計していることも強調しました。

さらに同氏は、既存のメッセージアプリが個人情報を広告ターゲティングに利用している現状を問題視していると述べています。

ビットコイン式暗号化で挑む次世代メッセージ革命

マスク氏が示す「非監視型メッセージング」の方向性

マスク氏によると、XチャットはXプラットフォーム(旧Twitter)とは別のアプリとして開発され、暗号通信や音声通話、ファイル共有などを含む総合メッセージサービスとして提供される予定です。

同氏は「広告モデルではなく、信頼性と安全性を基盤にした通信を提供する」と述べ、プライバシー保護を最優先に据えた設計思想を示しました。

今回の方針は、マスク氏が過去に語ってきた「Xを“全てを網羅するスーパーアプリ”に進化させる構想」とも一致するものです。

ポッドキャスト内でも「政府や企業による情報操作が進む時代において、個人間通信は最後の自由領域だ」と同氏は述べ、言論の自由と分散型通信技術を強く関連付けました。

政府検閲からの脱却を目指すマスク氏の理念

マスク氏は同番組で「AIによる監視社会の進行を警戒している」と発言しており、Xチャットの開発には「監視されない個人通信を残す」という思想的背景もあるとみられています。

同氏は旧Twitter運営方針を「政府・既存メディアと一体化した検閲的構造だった」と振り返り、Xおよび関連アプリ群を「自由な言論と個人主権を守るインフラ」と位置づけました。

Xチャットの技術仕様やローンチ時期は未公表で、暗号化構造やブロックチェーン技術の利用範囲などの詳細は、今後の発表を待つ必要があります。

マスク氏は最後に「安全な通信手段を提供することが、今後の社会基盤において最も重要になる」と締めくくりました。

今回のXチャット構想は、同氏が進めるXエコシステム統合戦略の中で「自由・非監視・分散」という価値を具現化する重要な一歩と位置付けられています。

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Source:ポッドキャスト
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用


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